包囲戦仕様 ゴブナイト (Kaldothan Red)雑感とまとめ
2011年2月8日 MTG コメント (8)この駄文日記のアクセス解析を行うと、95%くらいは「ゴブナイト」で検索されています。
その割には、前回のファイナルズの予選結果のまとめ、しかも勝っていない状態の何ともかんともな駄文が検索で出てきしまうため、がっかりな人々がこれ以上増えないように、包囲戦直後のゴブナイトについて色々書いていきたいと思います。
捨て猫がひみつ日記に電波状態のレシピを書いたのは1/24の事。
ちなみにレシピは以下の通り。
4 Memnite
3 Mox Opal
4 Flayer Husk
4 Signal Pest
4 Goblin Guide
4 Goblin Bushwhacker
4 Kaldothan Rebirth
4 Lightning Bolt
3 Galvanic Blast
2 Hero of Oxid Ridge
2 Onithopter
4 Contested Warzone
18 Mountain
これはイケルと思って、プロキシで回して見ると、平均4ターン位でコンボが決まるじゃないですか。
で、そんな事を思っていたら、公式に曝されてしまったのがこれ。
4 Contested War Zone
13 Mountain
3 Flayer Husk
4 Goblin Bushwhacker
4 Goblin Guide
1 Goblin Wardriver
4 Memnite
4 Ornithopter
4 Signal Pest
1 Chimeric Mass
2 Devastating Summons
4 Kuldotha Rebirth
4 Lightning Bolt
4 Mox Opal
4 Panic Spellbomb
最近の日記で暴れていたのはこれのせいです。
■新セットで得たもの
今回の包囲戦で「喚声」を得たため、生物を並べる事が出来るゴブナイトは一番収穫を得たデッキだと思います。
特に、1マナの信号の邪魔者はコストが一番軽く、色マナも必要にならないため、最高に使いやすいです。
信号の邪魔者を使う事で2ターン目からの打点の高いビートダウンを行う事も可能になりました。
前環境までのゴブナイトは二つの問題を抱えていました。
一つが、「息切れしやすい(奇襲隊が4枚しか無いため)」
二つ目は「再誕が撃てない」
SoM環境のゴブナイトも、1ターン目の再誕から奇襲隊で2ターン目に8点を飛ばす事は可能でしたが、奇襲隊キックインしていないターンは所詮1/1の群れになってしまうという悲しい現実に泣かされる事が多かったと思います。
実際に、期待を込めて2ターン目に8点を飛ばしても、その後失速という状況がめちゃくちゃ多かったです。
今回MBSで得た喚声は、(喚声の生物以外ですが)毎ターン疑似奇襲隊状態を作り出します。このおかげで、かなり息切れを防止する事ができるようになりました。
また、皮剥ぎの鞘、信号の邪魔者という計量生物が追加されたため、再誕の生け贄にも事欠かなくなりました。
MBSは、まさに、ゴブナイトに取っては願ったりかなったりなセットだったのではないでしょうか。
■カードの追加によるデッキ形態の変化
めでたく、いい感じの追加プールを得たゴブナイトですが、すんなり1、2スロットだけの変更という訳にはいかないように思います。
大きくは、極端にゴブリンの数が減りました。
捨て猫の勝ってないレシピを参考するのも怪しいですが、比較対象が無いので自分のデッキを見てみると、前環境のゴブナイトには先達、奇襲隊、燃えさし運び、ゴブリンの酋長&カルドーサの再誕と行ったようなゴブリン生物が15枚前後入っていました。
逆にアーティファクトはメムナイト、キマイラ的大群、爆弾マイアで10枚前後。安定して再誕が撃てるのかというと大分怪しい枚数でした。
また、爆発力に乏しいので、峰を使用して何とかスペル枠を増やしている状態でした。
新環境のカードプールを使う事によって、セットでフューチャーされていない種族という概念を使用しなくても高い打点を維持できます。
そのため、多くのデッキでゴブリンの酋長が解雇されているような状態です。
ゴブナイトといいつつも、セットでフューチャーされているアーティファクトをふんだんに使用したデッキに変わりました。
■改修の方向性とコンセプト
自分の中で、完成したゴブナイト(Kaldothan Red)のレシピは↓です。
4 Memnite
4 Onithopter
4 Signal Pest
4 Goblin Guide
4 Goblin Bushwhacker
4 Flayer Husk
4 Kaldothan Rebirth
4 Lightning Bolt
4 Galvanic Blast
1 Devastating Summons
3 Mox Opal
4 Contested Warzone
16 Mountain
side===
4 Forked Bolt
4 FlameSlash
3 Jinxed Idle
2 Sylvok LifeStaff
2 Mark of Mutiny
実際に、大会で使用して、4-2&3-2というへたくそな成績でしたが、デッキのポテンシャルは高いと思います。
実際に使用した感想と、改築構想を挙げて行きます。
●ゴブリンの先達
赤い1マナビートダウン用のクリーチャーの中で最強生物。
1ターン目に走る機会は減りましたが、マナコストの低さと、リセットからのリカバリ、奇襲性とどれをとっても非常に高い安定性を誇ります。
減らすという選択肢はあり得ません。
ただし、デメリットの軽減について、多少の計算が増えました。(後述)
●メムナイト
0マナでパワーがあるという、マナレシオをガン無視した生物。
喚声で打点が上がり、最速再誕に必要なため、4枚確定のスロットです。
●羽ばたき飛行機械
メムナイトと同じく0マナ生物。飛行。
単独では殴りに行けないですが、喚声との相性がよく、空からブロックを気にせずにがんがん殴れる感じです。
序盤の金属術のタネ、再誕の餌と、地味ながらもよく働く生物です。
が、こいつだけ引いて勝てないような状況がよくあったため、枚数は要相談です。
●信号の邪魔者
デッキのキーパーツ1。4枚確定。
飛行か到達にしかブロックされない能力も地味に協力で、ほぼ、鷹にしかブロックされない。
●ゴブリンの奇襲隊
多分、デッキ内で一番強いカード。
サイド後は、これの引きと使い方で戦況が変わります。(後述)
●皮剥ぎの鞘
今回得た装備品。
使っていると、装備品なのか生物なのか分からなくなりますが、生物扱いで使用して問題ありません。
羽ばたきに装備すると、地味に紅蓮地獄で死ななくなります。
●カルドーサの再誕
キーパーツ2。喚声との相性の良さは最高で、赤い幽体の行列のような働きをします。
●稲妻
最強火力。軽さといい、コストパフォーマンスといい、4枚入れない理由が見当たりません。
●感電破
今回、アーティファクトが大量に追加されたために、4点で撃ちやすくなった1マナ火力。
金属術が達成しやすくなったため、噴出の稲妻に変わってメインボードに入るようになったと思います。
複数枚手札に来た状態で、稲妻と共に10点以上のライフを一瞬で持っていく事も結構あります。
●壊滅的な召喚
このカードの役割は二つ。
1:ゴブリンの奇襲隊と共に3ターンキルを狙う。
2:1マナと土地で生物を2体出すスペル。
積極的に一つ目の役割を狙って行きたいですが、激戦の戦域のせいで3ターン目に赤3マナが揃わない事も多々あるので、モックス経由で2の役割を使う事も結構あります。
不用意に土地をサクってしまうと、激戦の戦域が起動しづらいため、多少加減して撃つと結構成功すると思います。
●オパールのモックス
感電破と同様に、アーティファクトの増加によって、金属術が達成しやすくなったため、格段に使いやすくなりました。
ただ、確実なマナソースとして換算すると、肝心な時にマナが出ないので、過信は禁物だと思っています。
伝説なために複数引くと腐ってしまうし、サクる手段は再誕しか無いため、個人的には3枚がいいと思っています。
●激戦の戦域
喚声がついた土地。土地であるため、カウンターされないのが最大の特徴。
コントロールが移るため、パッと見使いにくく感じますが、確実に4枚確定のスロットです。
コントロールが移るってことは、ブロッカーがいなくなるってことで、このデッキにとっては願ったりかなったり。だけど、コントロールを奪っておかないと次のターンにもっと酷い目に…ってことが多い。
何回も使えるダメージ増幅は強い。
■デッキについて
全てのマナコストを1マナ以下にして構築しました。
メインでは2マナ以上のスペルを使う必要がないと思った結果の構築です。理由は、
①2ターン目から殴りに行きたい。
②2マナ以上のスペルでやりたい事は、大体1マナ以下のスペルで出来る。
③2〜3ターン目の行動が縛られてしまう。
カルドーサの再誕が1ターン目に撃てる事がこのデッキの最大の脅威です。また、信号の邪魔者が1マナという事もあり、クロックを作りつつ、喚声を活かすにはマナコストが2マナ以上の物は要らないと判断しました。(①)
また、この環境の2マナ以上のスペルでやりたい事は、大体1マナで出来てしまいます。(生物の除去、喚声生物の召喚、本体火力、生物の追加)そのため、2マナ以上のスペルに魅力を感じませんでした。(②)
そして、2マナ以上のスペルだと、激戦の戦域を起動しながら追加の脅威を出して行くという動きをするのに4マナ以上かかります。Moxのブーストがあるとはいえ、基本的には4マナ以上使えるのは4ターン目以降になるため、遅すぎます。MBSで優秀な全体除去が増加したため、これは致命的な遅延になりかねません。(③)
また、使ってみると分かるのですが、ゴブリンの戦煽りが馬鹿みたいに弱い。2ターン目にこいつを出すと、他の生物の展開に支障をきたします。更に、全除去後のリカバリに貢献もしないという動きが何とも言えずムカついたため、最終的には解雇しました。
今回は、キマイラ的大群も解雇しています。X=0で置けるため、一見相性が良さそうに見えますが、アタックにマナがかかるため戦域との相性が激的に悪く、マナがかつかつのこのデッキでは展開を阻害するため、採用を見送りました。
サイドは、同形の二股の稲妻(2マナが出ないと思ったので、電弧の痕跡を採用していません。)、壁やベイロス用の炎の斬りつけ、タイタン用の反逆の印、コントロール用に凶運の彫像を採用しました。
二股の稲妻は、コブラ、戦隊の鷹、同形と効く物が多く、今使うなら電弧の痕跡よりも強いと思います。
凶運の彫像はコントロールやヴァラクートに結構効くのですが、流石に3枚はやり過ぎでした。2枚で十分だと思います。
他のサイドを入れる時もそうですが、あまりサイドを入れすぎると、デッキが歪むため、メインよりも弱くなります。
このデッキその兆候が顕著に出るため、せいぜい抜けるのは感電破4+鞘1の5枚位です。生物の枚数は減らせないので、ギリギリ鞘までが許容でしょうか。
■プレイングについて
基本的にはメインはどのデッキ相手でも有利だと思います。
現状では紅蓮地獄と漸増爆弾がメインでガン積みなデッキが無いため、2ターン目まではリセットなし。3マナ域になると黒頂点が間に合ってしまうのですが、こちらのデッキの平均マナコストは0.5位で、先攻ならば2回アタックできるため、十分火力圏内までライフを減らす事が出来ます。
全体除去があるデッキ相手には、全力で展開するのではなく、必ず2の矢まで用意して展開するようにします。(3キルが可能なら話は別ですが。)このデッキで重要なのは毎ターンのクロックを残して、相手にプレッシャーをかけ続ける事だと思います。まぁ、平均ターンが4ターンなんで、メインは取れます。
ちなみに、捨て猫は(何もされない前提ですが)2ターン後のトータルダメージ総数が多いように展開します。
先達と他の生物がある場合は、2ターン目のダメージ計算で、多い方を優先します。
信号の邪魔者+0マナ生物+先達ならば、邪魔者+0マナ生物を1ターン目に出せば、2ターン目の先達と合わせて4点入ります。1ターン目の先達と同じダメージが入りますが、デメリットが1回減ります。小さな事ですが、相手の死ぬ札が最高のアドバンテージに変わるデッキのため、積み重ねが重要になってきます。
アドバンテージをなるべく与えずにダメージを稼ぐために、なるべくトータルダメージを計算して、効率よく、デメリットが少なくなるように展開して下さい。
ちなみに、羽ばたき飛行機械2体で殴る初手は、高確率で負けます(笑)(←どうしようもなくて、3回くらいやった)
火力3枚以上の初手ハンドもほぼアウトです。気をつけて下さい。
最低でも3点クロックを維持できるような初手が欲しい所です。
メインはかなり無双できますが、サイド後からのガンメタっぷりがハンパ無く、その嵐の中をくぐり抜けなければなりません…。
紅蓮地獄と漸増爆弾が最悪で、一発で戦線が崩壊します。2枚以上引かれるとまず勝負になりません。
これをかわすためには、出来るだけ速攻生物を温存しつつ展開して行く事が重要です(まぁ、当たり前ですが…)。戦域があるため、5点ペースで動き続ける事は比較的ハードルが低いです。再誕が2枚あるのならば、1枚目が対処されてから2枚目と一緒に奇襲隊キッカー込みで叩き込めば、火力圏内まで持って行けると思います。
ただ、これらを使ってくるのは主にコントロールのため、凶運の彫像が効きます(高確率。低確率で効きません…)。火力と相談の上、計画的に手札を使い、後はライブラリトップに祈るのみ…。
ちなみに、爆弾相手にはファイレクシアの破棄者が効くので、先出ししておくと、大分違うと思います。(ちなみに、捨て猫のレシピに入っていないのは、持っていないため…)
■最後に
今週末に、かなりの人々が使ってネタバレしているので、来週にはガンメタされるでしょうが、4〜5ターンで勝負が決まり、値段が非常に安いため、非常におすすめなデッキです。
是非一度使って欲しいのと、ゴブナイトがTier1になるように願いつつ締めたいと思います。
長文失礼しました。何かあればコメントいただければ返答します。
その割には、前回のファイナルズの予選結果のまとめ、しかも勝っていない状態の何ともかんともな駄文が検索で出てきしまうため、がっかりな人々がこれ以上増えないように、包囲戦直後のゴブナイトについて色々書いていきたいと思います。
捨て猫がひみつ日記に電波状態のレシピを書いたのは1/24の事。
ちなみにレシピは以下の通り。
4 Memnite
3 Mox Opal
4 Flayer Husk
4 Signal Pest
4 Goblin Guide
4 Goblin Bushwhacker
4 Kaldothan Rebirth
4 Lightning Bolt
3 Galvanic Blast
2 Hero of Oxid Ridge
2 Onithopter
4 Contested Warzone
18 Mountain
これはイケルと思って、プロキシで回して見ると、平均4ターン位でコンボが決まるじゃないですか。
で、そんな事を思っていたら、公式に曝されてしまったのがこれ。
4 Contested War Zone
13 Mountain
3 Flayer Husk
4 Goblin Bushwhacker
4 Goblin Guide
1 Goblin Wardriver
4 Memnite
4 Ornithopter
4 Signal Pest
1 Chimeric Mass
2 Devastating Summons
4 Kuldotha Rebirth
4 Lightning Bolt
4 Mox Opal
4 Panic Spellbomb
最近の日記で暴れていたのはこれのせいです。
■新セットで得たもの
今回の包囲戦で「喚声」を得たため、生物を並べる事が出来るゴブナイトは一番収穫を得たデッキだと思います。
特に、1マナの信号の邪魔者はコストが一番軽く、色マナも必要にならないため、最高に使いやすいです。
信号の邪魔者を使う事で2ターン目からの打点の高いビートダウンを行う事も可能になりました。
前環境までのゴブナイトは二つの問題を抱えていました。
一つが、「息切れしやすい(奇襲隊が4枚しか無いため)」
二つ目は「再誕が撃てない」
SoM環境のゴブナイトも、1ターン目の再誕から奇襲隊で2ターン目に8点を飛ばす事は可能でしたが、奇襲隊キックインしていないターンは所詮1/1の群れになってしまうという悲しい現実に泣かされる事が多かったと思います。
実際に、期待を込めて2ターン目に8点を飛ばしても、その後失速という状況がめちゃくちゃ多かったです。
今回MBSで得た喚声は、(喚声の生物以外ですが)毎ターン疑似奇襲隊状態を作り出します。このおかげで、かなり息切れを防止する事ができるようになりました。
また、皮剥ぎの鞘、信号の邪魔者という計量生物が追加されたため、再誕の生け贄にも事欠かなくなりました。
MBSは、まさに、ゴブナイトに取っては願ったりかなったりなセットだったのではないでしょうか。
■カードの追加によるデッキ形態の変化
めでたく、いい感じの追加プールを得たゴブナイトですが、すんなり1、2スロットだけの変更という訳にはいかないように思います。
大きくは、極端にゴブリンの数が減りました。
捨て猫の勝ってないレシピを参考するのも怪しいですが、比較対象が無いので自分のデッキを見てみると、前環境のゴブナイトには先達、奇襲隊、燃えさし運び、ゴブリンの酋長&カルドーサの再誕と行ったようなゴブリン生物が15枚前後入っていました。
逆にアーティファクトはメムナイト、キマイラ的大群、爆弾マイアで10枚前後。安定して再誕が撃てるのかというと大分怪しい枚数でした。
また、爆発力に乏しいので、峰を使用して何とかスペル枠を増やしている状態でした。
新環境のカードプールを使う事によって、セットでフューチャーされていない種族という概念を使用しなくても高い打点を維持できます。
そのため、多くのデッキでゴブリンの酋長が解雇されているような状態です。
ゴブナイトといいつつも、セットでフューチャーされているアーティファクトをふんだんに使用したデッキに変わりました。
■改修の方向性とコンセプト
自分の中で、完成したゴブナイト(Kaldothan Red)のレシピは↓です。
4 Memnite
4 Onithopter
4 Signal Pest
4 Goblin Guide
4 Goblin Bushwhacker
4 Flayer Husk
4 Kaldothan Rebirth
4 Lightning Bolt
4 Galvanic Blast
1 Devastating Summons
3 Mox Opal
4 Contested Warzone
16 Mountain
side===
4 Forked Bolt
4 FlameSlash
3 Jinxed Idle
2 Sylvok LifeStaff
2 Mark of Mutiny
実際に、大会で使用して、4-2&3-2というへたくそな成績でしたが、デッキのポテンシャルは高いと思います。
実際に使用した感想と、改築構想を挙げて行きます。
●ゴブリンの先達
赤い1マナビートダウン用のクリーチャーの中で最強生物。
1ターン目に走る機会は減りましたが、マナコストの低さと、リセットからのリカバリ、奇襲性とどれをとっても非常に高い安定性を誇ります。
減らすという選択肢はあり得ません。
ただし、デメリットの軽減について、多少の計算が増えました。(後述)
●メムナイト
0マナでパワーがあるという、マナレシオをガン無視した生物。
喚声で打点が上がり、最速再誕に必要なため、4枚確定のスロットです。
●羽ばたき飛行機械
メムナイトと同じく0マナ生物。飛行。
単独では殴りに行けないですが、喚声との相性がよく、空からブロックを気にせずにがんがん殴れる感じです。
序盤の金属術のタネ、再誕の餌と、地味ながらもよく働く生物です。
が、こいつだけ引いて勝てないような状況がよくあったため、枚数は要相談です。
●信号の邪魔者
デッキのキーパーツ1。4枚確定。
飛行か到達にしかブロックされない能力も地味に協力で、ほぼ、鷹にしかブロックされない。
●ゴブリンの奇襲隊
多分、デッキ内で一番強いカード。
サイド後は、これの引きと使い方で戦況が変わります。(後述)
●皮剥ぎの鞘
今回得た装備品。
使っていると、装備品なのか生物なのか分からなくなりますが、生物扱いで使用して問題ありません。
羽ばたきに装備すると、地味に紅蓮地獄で死ななくなります。
●カルドーサの再誕
キーパーツ2。喚声との相性の良さは最高で、赤い幽体の行列のような働きをします。
●稲妻
最強火力。軽さといい、コストパフォーマンスといい、4枚入れない理由が見当たりません。
●感電破
今回、アーティファクトが大量に追加されたために、4点で撃ちやすくなった1マナ火力。
金属術が達成しやすくなったため、噴出の稲妻に変わってメインボードに入るようになったと思います。
複数枚手札に来た状態で、稲妻と共に10点以上のライフを一瞬で持っていく事も結構あります。
●壊滅的な召喚
このカードの役割は二つ。
1:ゴブリンの奇襲隊と共に3ターンキルを狙う。
2:1マナと土地で生物を2体出すスペル。
積極的に一つ目の役割を狙って行きたいですが、激戦の戦域のせいで3ターン目に赤3マナが揃わない事も多々あるので、モックス経由で2の役割を使う事も結構あります。
不用意に土地をサクってしまうと、激戦の戦域が起動しづらいため、多少加減して撃つと結構成功すると思います。
●オパールのモックス
感電破と同様に、アーティファクトの増加によって、金属術が達成しやすくなったため、格段に使いやすくなりました。
ただ、確実なマナソースとして換算すると、肝心な時にマナが出ないので、過信は禁物だと思っています。
伝説なために複数引くと腐ってしまうし、サクる手段は再誕しか無いため、個人的には3枚がいいと思っています。
●激戦の戦域
喚声がついた土地。土地であるため、カウンターされないのが最大の特徴。
コントロールが移るため、パッと見使いにくく感じますが、確実に4枚確定のスロットです。
コントロールが移るってことは、ブロッカーがいなくなるってことで、このデッキにとっては願ったりかなったり。だけど、コントロールを奪っておかないと次のターンにもっと酷い目に…ってことが多い。
何回も使えるダメージ増幅は強い。
■デッキについて
全てのマナコストを1マナ以下にして構築しました。
メインでは2マナ以上のスペルを使う必要がないと思った結果の構築です。理由は、
①2ターン目から殴りに行きたい。
②2マナ以上のスペルでやりたい事は、大体1マナ以下のスペルで出来る。
③2〜3ターン目の行動が縛られてしまう。
カルドーサの再誕が1ターン目に撃てる事がこのデッキの最大の脅威です。また、信号の邪魔者が1マナという事もあり、クロックを作りつつ、喚声を活かすにはマナコストが2マナ以上の物は要らないと判断しました。(①)
また、この環境の2マナ以上のスペルでやりたい事は、大体1マナで出来てしまいます。(生物の除去、喚声生物の召喚、本体火力、生物の追加)そのため、2マナ以上のスペルに魅力を感じませんでした。(②)
そして、2マナ以上のスペルだと、激戦の戦域を起動しながら追加の脅威を出して行くという動きをするのに4マナ以上かかります。Moxのブーストがあるとはいえ、基本的には4マナ以上使えるのは4ターン目以降になるため、遅すぎます。MBSで優秀な全体除去が増加したため、これは致命的な遅延になりかねません。(③)
また、使ってみると分かるのですが、ゴブリンの戦煽りが馬鹿みたいに弱い。2ターン目にこいつを出すと、他の生物の展開に支障をきたします。更に、全除去後のリカバリに貢献もしないという動きが何とも言えずムカついたため、最終的には解雇しました。
今回は、キマイラ的大群も解雇しています。X=0で置けるため、一見相性が良さそうに見えますが、アタックにマナがかかるため戦域との相性が激的に悪く、マナがかつかつのこのデッキでは展開を阻害するため、採用を見送りました。
サイドは、同形の二股の稲妻(2マナが出ないと思ったので、電弧の痕跡を採用していません。)、壁やベイロス用の炎の斬りつけ、タイタン用の反逆の印、コントロール用に凶運の彫像を採用しました。
二股の稲妻は、コブラ、戦隊の鷹、同形と効く物が多く、今使うなら電弧の痕跡よりも強いと思います。
凶運の彫像はコントロールやヴァラクートに結構効くのですが、流石に3枚はやり過ぎでした。2枚で十分だと思います。
他のサイドを入れる時もそうですが、あまりサイドを入れすぎると、デッキが歪むため、メインよりも弱くなります。
このデッキその兆候が顕著に出るため、せいぜい抜けるのは感電破4+鞘1の5枚位です。生物の枚数は減らせないので、ギリギリ鞘までが許容でしょうか。
■プレイングについて
基本的にはメインはどのデッキ相手でも有利だと思います。
現状では紅蓮地獄と漸増爆弾がメインでガン積みなデッキが無いため、2ターン目まではリセットなし。3マナ域になると黒頂点が間に合ってしまうのですが、こちらのデッキの平均マナコストは0.5位で、先攻ならば2回アタックできるため、十分火力圏内までライフを減らす事が出来ます。
全体除去があるデッキ相手には、全力で展開するのではなく、必ず2の矢まで用意して展開するようにします。(3キルが可能なら話は別ですが。)このデッキで重要なのは毎ターンのクロックを残して、相手にプレッシャーをかけ続ける事だと思います。まぁ、平均ターンが4ターンなんで、メインは取れます。
ちなみに、捨て猫は(何もされない前提ですが)2ターン後のトータルダメージ総数が多いように展開します。
先達と他の生物がある場合は、2ターン目のダメージ計算で、多い方を優先します。
信号の邪魔者+0マナ生物+先達ならば、邪魔者+0マナ生物を1ターン目に出せば、2ターン目の先達と合わせて4点入ります。1ターン目の先達と同じダメージが入りますが、デメリットが1回減ります。小さな事ですが、相手の死ぬ札が最高のアドバンテージに変わるデッキのため、積み重ねが重要になってきます。
アドバンテージをなるべく与えずにダメージを稼ぐために、なるべくトータルダメージを計算して、効率よく、デメリットが少なくなるように展開して下さい。
ちなみに、羽ばたき飛行機械2体で殴る初手は、高確率で負けます(笑)(←どうしようもなくて、3回くらいやった)
火力3枚以上の初手ハンドもほぼアウトです。気をつけて下さい。
最低でも3点クロックを維持できるような初手が欲しい所です。
メインはかなり無双できますが、サイド後からのガンメタっぷりがハンパ無く、その嵐の中をくぐり抜けなければなりません…。
紅蓮地獄と漸増爆弾が最悪で、一発で戦線が崩壊します。2枚以上引かれるとまず勝負になりません。
これをかわすためには、出来るだけ速攻生物を温存しつつ展開して行く事が重要です(まぁ、当たり前ですが…)。戦域があるため、5点ペースで動き続ける事は比較的ハードルが低いです。再誕が2枚あるのならば、1枚目が対処されてから2枚目と一緒に奇襲隊キッカー込みで叩き込めば、火力圏内まで持って行けると思います。
ただ、これらを使ってくるのは主にコントロールのため、凶運の彫像が効きます(高確率。低確率で効きません…)。火力と相談の上、計画的に手札を使い、後はライブラリトップに祈るのみ…。
ちなみに、爆弾相手にはファイレクシアの破棄者が効くので、先出ししておくと、大分違うと思います。(ちなみに、捨て猫のレシピに入っていないのは、持っていないため…)
■最後に
今週末に、かなりの人々が使ってネタバレしているので、来週にはガンメタされるでしょうが、4〜5ターンで勝負が決まり、値段が非常に安いため、非常におすすめなデッキです。
是非一度使って欲しいのと、ゴブナイトがTier1になるように願いつつ締めたいと思います。
長文失礼しました。何かあればコメントいただければ返答します。
コメント
リンクさせていただきましたのでよろしくお願いします。
やはりモックスが欲しいです…
リンクさせていただきます!
自分は緑タッチでメインに巣の侵略者と獣使いの昇天を入れて回してますけどこれもなかなか面白いです。
サイドからコブラの罠を入れて、相手の漸増爆弾でモックスやキマイラ割らせて蛇4体ってのが気持ちいいですね(まあ、ネタ枠ですが…)。
その公式でつるされたレシピ使用中です。
>伝説なために複数引くと腐ってしまう
この部分がわからなくて検索したのですが、レジェンド・ルールなんて全く知りませんでした。
参考になれば幸いです。
>マルティロ様
やはり、モックスがあるのと無いのではだいぶ分回りの速度が違うので、入れる事をオススメします。
>とおりすがり様
Trapいいですね。キマイラと合わせてサイド検討します。
>110
嘘付け
>おっさん様
伝説ルールじゃないと、強すぎます。合わせて、優先権を覚えておくと再誕のタイミングで役に立つかもしれません。
>kurukuru
まだ1週間しか経ってないって。メタは自分で作るものだ。
同じくゴブナイトを使い始めたものです。
一人回しの爽快感がたまらないですよね!
自分のレシピと比べると《皮剥ぎの鞘》⇔《キマイラ的大群》という違いがあるみたいですね。
あと《感電破》の採用でしょうか。
まだ発売直後、レシピが固まっていない今がとても楽しい次第です。
私も池袋で活動しているので、もし出会ったら対戦しましょう!